用語
・アスペクト比
画面の縦横比のことです。
・圧縮
一定の方式を使って画像データなどのファイルサイズを小さくすることです。
・後幕発光 (後幕シンクロ)
シャッターが閉じる直前にフラッシュが発光します。
このため、走っている車のライトの軌跡などを自然に見せることができます。
・位相差 AF
オートフォーカス専用のセンサーを用いて、ピントのズレ量を検出する方法です。
・色かぶり
画像全体に特定の色が付いてしまうことです。
・オートフォーカス (AF)
カメラがピントを自動的に合わせる機能のことです。AF ともいいます。
・ガイドナンバー
フラッシュの発光量を表す値のことです。
ガイドナンバーが大きいほどフラッシュの発光量が多く、より遠くの被写体を適正露出で撮影できます。
・画像サイズ
記録する画像の大きさのことです。L、M、S などで表されます。
・画素数
撮像素子がどれだけの数の画素で構成されているかを表す値のことです。
・逆光
被写体の背後から撮影者に向かって光が当たっている状態のことです。
人物の輪郭などの縁の光 (ラインライト) が綺麗に写ります。立体感や被写体によっては透明感などの表現ができます。
・記録可能コマ数
1 枚のメモリーカードに記録できる画像の数のことです。画質モードと画像サイズの組み合わせによって、記録可能コマ数は増減します。
・黒つぶれ
画像の中で、暗すぎて真っ黒になっている部分のことです。
・ケラレ
撮影した画面の周辺に黒い影が出ることです。
ケラレの状況は撮影や被写体の条件によって異なり、画面四隅に対し、不均一に現れることがあります。
カメラの内蔵フラッシュのケラレとは、フラッシュの光がレンズのフードや、レンズの先端でさえぎられて影になり、画像に写り込む現象です。
・光学ファインダー
撮影者が、画像に写る範囲やピントの状況を確認するための覗き窓がファインダーです。
液晶モニターも一種のファインダーですが、そうした電子装置を使わずにレンズ、プリズム、ミラーなどの光学部品だけで構成されたものを光学ファインダーといいます。
・光学ローパスフィルター (OLPF)
モアレを低減するため、撮像素子の前面にあるフィルターのことです。紫外光や赤外光をカットします。
・ゴースト
主に太陽や車のヘッドライトなどの強い光が像としてある程度、形を作り正しい場所とは別にできる像のことです。
形を作らず広い範囲に拡がったものを (ゴースト) フレアーといって、ゴーストと区別しています。
・コントラスト
明るさの変化の度合いのことです。
コントラストを+側に (高く) すると、明暗や濃淡の差が大きくなります。
コントラストを-側に (低く) すると、明暗や濃淡の差が小さくなります。
・コントラスト AF
撮像素子からのデータを使って被写体の画像情報を解析し、画像のコントラストが最も高くなるレンズ位置でピントを合わせる機能のことです。
・最短撮影距離
被写体にピントを合わせることができる最短の撮影距離のことです。
撮影距離とは、一眼レフカメラにある距離基準マークから被写体までの距離をいいます。
・先幕発光 (先幕シンクロ)
シャッターが開くと同時にフラッシュが光る発光方式のことです。通常のフラッシュ撮影に用いられます。
・撮影画角
撮像素子に写る範囲を角度で表したものです。
・撮影可能コマ数 (電池寿命)
バッテリーの残量がなくなるまでに撮影できる画像の数のことです。
・撮像素子
光、つまり被写体像を電気信号に変えるものです。
光を最大限集めるための微小なレンズ (マイクロレンズ) 、光を色信号に分ける為のカラーフィルター、光を電気信号に変えるフォトダイオード、信号を転送出力する転送路、および電気回路から成っています。
・撮影倍率
撮像素子 (フィルム) 面上に写された像の大きさと被写体の実際の大きさとの比率のことです。
・シーンモード
さまざまな撮影シーンに合わせて、カメラを最適な状態に設定する撮影モードのことです。
・自動露出 (AE)
写真の明るさが適正となるよう、カメラが露出をコントロールする機能のことです。
・絞り
レンズを通過する光の量を調節するものです。
・絞り値
レンズを通って撮像素子上に写る像の明るさを表す値のことです。F 値 (F ナンバー) ともいいます。
・絞り羽根
絞りを構成するパーツのことです。絞り羽根が動くことで、絞りを開いたり、絞ったりします。
・シャッター
レンズを通った光が撮像素子に当たる時間を調節するものです。
シャッターは通常閉じていて、撮像素子に光が当たらないよう遮光しています。シャッターボタンを全押したときに、ミラーが上がってシャッターが開き撮像素子に光が当たります。
・収差
「像の理想位置からのズレ」のことです。
ズレの種類には、レンズによって作られる像が持つ「色づき」、「ゆがみ」、「にじみ」などがあります。
これらを総称して「収差」といいます。
・周辺光量
画像の周辺の明るさのことです。
「周辺光量の低下」とは、画面の中心から周辺に行くにしたがって暗くなっていくことです。
・順光
撮影者の後ろから被写体に向かって光が当たっている状態のことです。
被写体に対して均一に光が当たるため、被写体の形や色などを克明に表現できるので、 記録性などを重視するときに適しています。
・焦点距離
レンズの中心から撮像素子までの距離のことです。
・白とび
画像の中で、明るすぎて真っ白になっている部分のことです。
・ズーム
焦点距離を連続的に変えることです。
ズームレンズとは、焦点距離を連続的に変えられるレンズのことです。
ズームレンズを使うと、1 本のレンズで被写体を大きく写したり、写す範囲を広くしたりできます。
・スピードライト
外付けフラッシュのことです。
内蔵フラッシュよりも、光量が多く、フラッシュ撮影のための専用の機能があります。
フラッシュが無いカメラに取り付けて使うだけではなく、内蔵フラッシュでは光量が足りないときや、スピードライトの機能を使って様々な光と影の効果を利用した撮影をしたいときなどにも使います。
・スローシャッター (スローシンクロ)
フラッシュの光で主要な被写体を明るく写すだけでなく、背景などフラッシュの光だけでは明るく写すことのできない被写体をシャッタースピードを遅くすることによって適正露出にする機能です。
・全押し
シャッターボタンを軽く押し込む「半押し」に対して、シャッターボタンをさらに深く押し込むことです。
シャッターボタンを全押しすると撮影を行います。
・測光センサー
被写体の明るさを測るものです。カメラは、測光センサーで測定した被写体の明るさに応じて、シャッタースピード、絞り値および ISO 感度をコントロールして適正露出にします。
・ダイレクトプリント (PictBridge)
デジタルカメラのダイレクトプリントとは、パソコンを使わずに、カメラとプリンターを直接接続してメモリーカード内の画像をプリントする機能です。
この機能を使うためには PictBridge(ピクトブリッジ) 対応のプリンターが必要です。
・調光
フラッシュを発光したとき、被写体からの反射光を測って、フラッシュの発光量を調整することです。
・長時間露出(露光)(バルブ、タイム)
非常に遅いシャッタースピードで行う撮影のことです。
長時間露出には、バルブ撮影とタイム撮影の 2 種類があります。
花火や夜景、天体写真の撮影や、自動車のライトの流れを表現したいときなどに使います。
・適正露出
写真が適正な明るさであるということです。
・日中シンクロ (デーライトシンクロ)
明るい日中にフラッシュを使って撮影することです。
人物、動物、鳥などが逆光になって暗いときや、日陰にいて背景が明るいときなどでフラッシュを使うと、背景との明暗差が少なくなり自然な感じになります。
・ノイズ
撮影した画像上のザラつきのことです。
高感度で撮影を行ったときや、シャッタースピードを長秒時に設定して撮影したときに発生しやすくなります。
・ハイライト
画像内の非常に明るい部分のことです。
・半押し
シャッターボタンを深く押し込む「全押し」に対して、シャッターボタンを軽く押し込むことです。
フォーカスモードをAF (オートフォーカス) に設定しているとき、シャッターボタンを「半押し」すると、カメラがオートフォーカスでピント合わせを行います。
・被写界深度
ピントを合わせた位置に対して、その前後のピントが合っているように見える範囲のことです。
・被写体ブレ
シャッターが開いている間に、被写体が動くことによって被写体がブレてしまうことです。「動体ブレ」ともいいます。
・ヒストグラム
画像の明るさ (輝度) の分布を表すグラフのことです。横軸は明るさ、縦軸は明るさごとのピクセル数を示しています。
いろいろな明るさの被写体が写っている画像では、グラフの山が全体的に分布したヒストグラムになります。
暗い画像では、ヒストグラムの分布が左側に寄った形になります。
明るい画像では、ヒストグラムの分布が右側に寄った形になります。
露出補正を+側にすれば山が右側に寄り、-側にすれば山が左側に寄ります。
屋外などで周りが明るすぎて液晶モニターで画像を見ただけでは明るさがわかりにくいときに、ヒストグラムを確認することにより、画像の明るさの情報を確認できます。
・ピント
レンズの焦点のことです。
被写体に焦点を合わせることを、「ピントを合わせる」といいます。被写体にピントが合っていると、被写体は鮮明に写りますが、合っていないと、ぼやけて写ります。
・ファインダー
撮影者が、画像に写る範囲やピントの状況を確認するための覗き窓がファインダーです。
・ファインダースクリーン
一眼レフカメラ内のミラーとペンタプリズム (ペンタミラー) の間にある、パーツです。
レンズを通した映像は、ミラーで上方のファインダースクリーンに写されます。
ファインダースクリーンに写された映像は、ピントが合っている部分はくっきり見え、ピントが合っていない部分はぼけて見えます。
撮影者は、ファインダースクリーンを通した映像をファインダー接眼窓から見ることになります。
・フォーカスポイント
画面上のどの場所で、オートフォーカスによるピンと合わせができるか表したポイントのことです。
・フォーカスロック
オートフォーカス によって決定されたピントを固定することです。
・フォーカスロック撮影
被写体の特定の部分でピントを合わせ、そのままピントを変えずに (ロックしたまま) 構図を変えて撮影する方法です。
ピントを合わせたい被写体がカメラのいずれのフォーカスポイントにも入らない場合などに効果的です。
・フレアー
周囲より極端に明るい被写体を撮影したときに、主に太陽や車のヘッドライトなどの強い光が形を作らずに広い範囲に拡がり正しい場所とは別にできるフレアー (ゴースト) とレンズの収差による収差フレアーの二つがあります。
また、フレアー (ゴースト) の中で、ある程度形作ったものをゴーストといって、フレアーと区別しています。
・ペンタプリズム
ファインダースクリーンを通過した光を、ファインダー接眼窓へ導くためのパーツです。
光を屈折させるガラスプリズムで出来ています。
・ペンタミラー
ファインダースクリーンを通過した光を、ファインダー接眼窓へ導くためのパーツです。光を反射させるミラーで出来ています。
・ポートレート
人物をメインにした写真 (肖像写真) のことです。
・マニュアル発光
撮影者が指定した発光量でフラッシュを発光させることです。
・マニュアルフォーカス (MF)
自分でレンズのフォーカスリングを回して被写体がはっきり見えるようにピントを合わせることです。
花の接写、夜景、オートフォーカスの苦手な被写体の撮影などに使います。
・モアレ
画像にできる縞模様のことです。
被写体の模様のパターンと、撮像素子の画素の並びのパターンの組み合わせで、発生します。
・ライブビュー
液晶モニターに被写体を表示する機能のことです。
液晶モニターを見ながら撮影することを、ライブビュー撮影といいます。
・レリーズモード
シャッターをきる (レリーズする) ときの動作を設定する機能のことです。
1 コマ撮影 (単写) モード、連続撮影 (連写) モード、セルフタイマーモードおよび 2 種類のリモコンモードなどがあります。
・レンズフード
逆光で撮影するときなどに、レンズ表面に直接光が当たらないように、レンズ前面に取り付けるものです。
ゴーストやフレアーを軽減することができます。
・露出
撮像素子に光を当てることです。
当てた光の量を露出値または露出量といいますが、それらを総称して露出と呼ぶこともあります。
・露出アンダー
写真が暗すぎることです。
・露出オーバー
写真が明るすぎることです。
・露出補正
カメラが決めた適正露出から露出を変えて、写真を明るくしたり暗くしたりすることです。
・AE
「Automatic Exposure」の略で、露出をカメラが自動的に制御する「自動露出」のことです。
・AE ロック撮影
被写体の特定の部分で露出を決め、そのまま露出を変えずに (ロックしたまま) 構図を変えて撮影する方法のことです。
露出を合わせたい部分とその周囲とで、極端に明るさが異なる場合などに効果的です。
・AE ロック
AE (自動露出) によって決定された露出を固定することです。
・AF ロック
AF (オートフォーカス) によって決定されたピントを固定することです。
・AF (オートフォーカス)
「Autofocus」の略で、カメラがピントを自動的に合わせる機能のことです。オートフォーカスともいいます。
・AF ロック撮影
被写体の特定の部分でピントを合わせ、そのままピントを変えずに (ロックしたまま) 構図を変えて撮影する方法です。
ピントを合わせたい被写体がカメラのいずれのフォーカスポイントにも入らない場合などに効果的です。
・EV 値
「Exposure Value」の略で、露出値のことです。
数値が大きくなるほど撮像素子に与える露光量は少なくなります。
絞り値が F 1.4、シャッタースピードが1秒のときに EV1 と規定されています。
・F 値 (F ナンバー)
レンズを通って撮像素子上に写る像の明るさを表す値のことです。絞り値ともいいます。
・ISO 感度
デジタルカメラの場合、ISO 感度とはデジタルカメラが光をとらえる能力を表す値です。
ISO 感度の数値が 2 倍になると感度も 2 倍になります。
・MF (マニュアルフォーカス)
「Manual focus」の略で、自分でレンズのフォーカスリングを回して被写体がはっきり見えるようにピントを合わせることです。
花の接写、夜景、オートフォーカスの苦手な被写体の撮影などに使います。
・RAW 画像
撮像素子からの出力を 12 ビットや 14 ビットで記録する画像のことです。
生データのため、撮影時に設定したホワイトバランス、ピクチャーコントロールおよび 露出補正などがパソコン上で変更できます。
画像編集メニューの「RAW現像」でJPEG 画像を作成できるカメラもあります。
・TTL 調光
撮影レンズを通してスピードライトの光を測光し、スピードライトの発光量を調節する方法のことです。